陸自(陸軍)と海自(海軍)の敬礼の違い②~元海上自衛官の護衛艦生活~

陸と海の挙手の敬礼の違いについて

 

 

挙手の敬礼

 

 

陸自式挙手の敬礼

 

海自式 挙手の敬礼

上記の2枚の写真について違いがお分かりいただけるでしょうか

そうです腕を上げる(脇を開ける)角度が違うのです。陸自式は腕(脇)を90度まであげて敬礼します。

かたや海自では挙手の敬礼の際は45度位までしか上げません

 

何故こういう違いがあるか

旧海軍の軍艦内は狭いので、通路ですれ違い様に敬礼する時に自然と腕の角度が狭くなり、それが今でも海自に引き継がれているという説が有力です。

そしてもう一つは、海自(海軍)では無駄を嫌う、合理主義があり、腕を90度上げるには意識しなければならず、長時間維持すると結構きついです。しかし、海自式の敬礼は、『気を付け』の状態から腕を自然に上げると脇が45度程開いた敬礼になります。要は無駄を嫌う合理性が無駄な体力を使わずに敬礼することまで現れているというわけです。

 

でも、実際は、艦内では上級者と通路ですれ違っても敬礼なんてしません。艦長とすれ違えども敬礼なんていちいちしません。

ただし、艦長が艦橋に上がる際、士官室で食事する際や、所掌のレーダールームなどに来た際は、気付いた誰かが『艦長上がられます・艦長入られます』など号令をかけ姿勢を正す敬礼、挙手の敬礼、10度の敬礼で場所、着帽、無帽により各自対応します。

 

陸自では、日中、庁舎、隊舎内で、上級者、部隊長などとすれ違っても毎回敬礼するかどうかは知りません…。

普通の時間に艦長と艦内ですれ違う場合は、敬礼というか、完全に通路を譲り、『お疲れ様です』と元気よく挨拶するのが普通となります

 

では規定上では?

でも、実は海自の挙手の敬礼の規定上は、90度だとか、45度だとかの細かい数値などは書いてないんです(はずです…)。

『気をつけ』の姿勢から伸ばした腕を自然に、目尻の延長線上と帽子の鍔が交差するとこまで、すっと上げて、キリッとする的なことしか書いてありません。

 

なので、陸で行う観閲式などにおいては、部隊を大きく威厳あるように見せるため、腕を90度上げた陸自式の挙手の敬礼をさせられます。でもやっぱ普段腕をそんなに挙げないので自然に腕を上げる敬礼が身に染みてるのでキツいんですよね…(苦笑)

 

 

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