ダイヤモンド・プリンセスで新型コロナウィルスの感染拡大が止まらない理由~元護衛艦乗員から見て…~

ダイヤモンド・プリンセス一時出港後再度横浜港へ

クルーズ船ダイヤモンド・プリンセスが寄港してからというもの、連日のように報道され、やや感染者が増えていっている印象です。

 

しかし、誤解を恐れないで書きますが、ダイヤモンド・プリンセスに限らず、船舶内での病気の蔓延は何も今に始まったことではなく、大航海時代からの、ある意味、船舶の特性上宿命的なところもあります

 

船舶内で感染が拡大するわけ

とりあえず、限られた狭い空間の中で、しかも生活のおそらく98%を外気に直接触れる空間ではなく、開放出来る窓もない閉鎖された幾層にもわかれた甲板の中で過ごすことになります。新鮮な外気を吸うためにたまに開放デッキに出て外気を吸うことはあるでしょう。

これだけ書いただけでも理由がわかります。

さらにいうと、船内の閉鎖空間での空気は、窓やハッチなどから取り入れた外気の自然給気・排気ではありません。

エンジンなどの機力を使い給排気システムで船内空間に空気を送りまた排気します。要するに循環しているわけです。

 

護衛艦など戦闘艦の場合

所長が現役時代も、他艦でインフルエンザが流行し、2隻で合同隊訓練で出るはずが、流行した艦は人員が稼働状態に足りず、学級閉鎖状態で出港取り止めになってましたね。でも何故か所長の船だけ出港するという…合同訓練じゃなくて個艦訓練になってますが…(普通取り止めでしょ❕❕)

護衛艦でも流行すると一気に拡散しますが、護衛艦には民間船にないある特徴があります。

昔、インド洋派遣の際、催涙弾などを持って行ったのですが、誰もそもそも訓練していないので、行く途上の洋上で使い方の展示訓練をしました。洋上で、航行中なので完全な無風とはいかないので、せめて波風静かな朝早くにやりました。最初は風向きは良好でしたが、途中、目的地に行くための変針点で針路が変わり風向きが変わりました。でも訓練中は気づきませんでした。

訓練終了し艦内に入ると…。後部区画の居住区で非番で休んでた人達15,6人が目が痛いと涙流してました‼️(汗…&笑) まさか…。

そうです❕❕変針点で針路が変わり風向きが変わり催涙ガス交じりの空気を艦内に取り込み給気したのです! しかし、異変に気付いた人が通風を遮断(遮断しても酸欠にはなりません)したのでそこまで酷くはならかなかったみたいです。また給排気系統が違う前部・中部区画の人は何もなく過ごしていました。

 

護衛艦では、被弾、火災、防水、ガスなど様々な状況を考えて抗堪性が高くなっています。給排気も複数系統あり、各種配管、ハッチ・隔壁で区画を閉鎖、被害拡大を防げます。その代わり…考えたくないですが、区画閉鎖され生きたまま中に取り残されれば…。(ふしぎの海のナディアや他映画、ドラマでも書かれていますね) 多少の犠牲を払っても、艦を守るための非情な非常手段ですね…。

 

民間船舶の場合

そもそも、戦闘被害を想定していないので、軍艦と違い、通風管から真水管、海水管、蒸気管、電線に至るまで全て剥き出しではなく、壁や天井の中のしまわれ見えなくなっています。

給排気系統も別れているのかいないのかわかりません…。

 

船舶個別のシステム次第だけど、出来ればすべきこと

検疫素人の所長がいうと誤解を招くかもしれませんが…言わせてもらうと、給排気が複数系統あるなら、まず船内で区分けです。

感染した人との接触具合、マスゴミ用語で”濃厚接触者“を一つの区画に隔離するか港内のビル・倉庫に下船隔離。これで船内の感染拡大がある程度防げるはずです。港内のビル・倉庫が用意できないなら、米軍が宿泊船(航行能力なし・臨時の出張者などを泊める為の船)を持っているので借りてダイヤモンド・プリンセスに横付けて隔離。もしくは他民間船舶借り上げてもいいから隔離。

 

その次に感染者との関係性、居住区の遠近、聞き取りにより区分けし、給排気系統が複数あるならレベル分け隔離して順次検査。陰性なら下船・開放。外国人なら送還・帰国。

 

 

最終的に船内がクリアーなら、再度濃厚接触者を船内に隔離するのがベストかなと、検疫素人の所長は思いますが、所長より頭のいいエリート達が考えてないわけないと思いたいですね…。

 

船舶という特殊な環境を考慮し、各船舶の機能を生かし、先手先手を打たねばならないのに全て後手ですね…。

 

 

 

2件のピンバック

コメントする

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

%d人のブロガーが「いいね」をつけました。