海上自衛隊護衛艦生活~艦内の役職について、幹部(士官)編~

海上自衛隊の艦内の役職

海上自衛隊は階級社会ではありますが、階級だけで仕事をするわけでも、自分の特技だけで仕事をするわけでもありません。それぞれに、様々な役職があります。

 

幹部の役職

幹部の役職はそれこそトップは艦長ですよね、当たり前ですが。艦長職はDE,DD級が2佐、DDG,DDHが1佐が基本となります。(稀にDD,DEは3佐、DDH,DDGは2佐で着任しすぐに該当階級に昇任する場合もある)

艦長の下には副長がいます。2番目に偉い人です。以前のブログでも書きましたが、副艦長という役職はありません。副長です!!

そして、各科に役職の幹部がおります。

砲雷科には砲雷長、水雷長、砲術長、ミサイル長、掃海長など攻撃を主任務とする役職の長がいます。長クラスは大抵は1尉以上です。また各艦の装備によりその役職自体があるないがあります。護衛艦には掃海長はいないし、ミサイルの無い(ハープーンは除く)艦にはミサイル長はいません。

船務科・航海科には船務長、航海長がいます。

機関科には機関長、応急長

補給科衛生科には、補給長がいます。

そして、多くの場合、砲雷長船務長が副長を兼務することが多いです。理由は現代の戦闘艦はシステム全盛時代ですので、攻撃システムに精通した砲雷長か、CIC任務に精通した船務長が適任とされています。そのことから艦長を目指すにはほぼどちらかではないと艦長にはなれないとされていました。機関長上がりの艦長は聞いたことがありません...

また、各長の下には〇〇士(海自通称サムライクラス“士=サムライ”だから)がいます。水雷士、砲術士、ミサイル士などなど(砲雷士は存在しない)、船務士、通信士(航海士、通信長も存在しない)、機関士、応急士などがいます。補給士も聞いたことはありませんが、曹長から准尉に昇任した掌補給士なる役職はありました。

なので、幹部の序列はたいてい、艦長→船務長or砲雷長→砲術・水雷・航海・機関・補給(ここは順不同)→サムライクラス(砲術士・通信士は一番序列が低い場合が多い)

 

そして、艦内では幹部の方を呼ぶ時などは全てこの役職で呼ばれます。名前と階級では呼びません。例えば、佐藤1尉がいて砲雷長なら、その艦にいる間、佐藤1尉とは呼ばず、艦長から一番下の2等海士に至るまで、佐藤1尉のことを砲雷長と呼びます!!

なので、所長が舷門当直の時に、外線に電話があり、幹部の方のご実家からの電話を取った時に、『○○の親ですが息子をお願いします』と言われましたが、海曹士の乗員は全て名前、分隊、階級も覚えていたもので、『○○という乗員はいませんが...』と答えたら、『そんなはずは...』と言われ、もう一度乗員名簿を見て、幹部の名前みてビックリ、そういえばミサイル士は○○さんだった!!と気づき慌てて電話を繋いだことがあります...

 

それほどに幹部は役職で呼称するので、名前が出ません。だから、どこかの船で一緒に勤務した幹部の方と、違うところで会うとついつい、その一緒に働いていた船での役職で呼んでしまうのが海自あるあるの一つでもあります!!

 

 

 

 

 

 

 

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