海上自衛官と給料・年収・貯金の話~護衛艦乗員の住処~

独身自衛官のお金の秘密

自衛官は自衛隊法で営内(基地内)に居住する義務が定められています。結婚したり、条件を満たせば営外に居住することも出来ます。

3食昼寝付き、職場まで歩いて数分、隊舎暮らし。だからお金が貯まる。

とは聞きますが、これは陸上自衛隊や航空自衛隊などの隊舎の整備が行き届いている場合の話です。

もちろん、所長は陸自や空自の独身隊員が営内で暮らしているのか、営外で暮らしているのか、隊舎は一人部屋なのか、数人部屋なのかよく知りません。

これからお話しするのは海上自衛官の護衛艦乗りの場合の話です。

 

護衛艦乗員の家とは

海上自衛官の護衛艦乗員にとっての営内とは、すなわち艦内を指します。艦内はとてつもなく狭く、自由な個人スペースはなく、ベッドも狭く疲れが取れません。営外居住が義務とは言え、陸上自衛官や航空自衛官の、隊舎暮らしそれもたとえ複数人部屋だとしても、護衛艦乗員の艦内の部屋より数倍、数十倍マシです。

そして、護衛艦乗員のために基地内などに隊舎を建設するようなこともしません。もちろん、護衛艦乗員にとっての営内は護衛艦なので、隊舎居住はそれだけで営外となるためか予算が下りず建設されません。護衛艦停泊の港内にも土地もありませんし...また、一度ならずなんどか予算出そうになったという噂はありますが、護衛艦乗員用の隊舎が営内にできると、街の不動産、下宿屋さんが儲からないからと地元不動産業界や地元商工会、市長、議会などの有力者の反対に遭い断念したこともあるようです(この理由は後述)

 

上記のような理由から、護衛艦乗員には隊舎がないため、艦内生活ではきつすぎるので、下宿を取ることが許されるとは以前のブログで書きました。下宿と言ってもホントの下宿屋さんの六畳一間を借りる隊員もあれば、綺麗なアパートを借りるものもいます。

舞鶴では、教育隊修業後の部隊配属から一術校入校までは、下宿屋の部屋を間借りし、修業後に綺麗なアパートを借りるのが一般的でした。何故かと言えば、一術校は教育隊修業後から1~2年で絶対に行くので、その時にアパートを借りるとその学校の間誰も済まないという事があるのでもったいないからです。土日に舞鶴に戻り部屋を面倒見るのも無理ですしね。術校修業後はしばらく舞鶴外へ転勤することは、ほぼ海曹課程まではないので。術校修業後に借りるのがベストなのです。

 

5~6年で1千万円貯めた後輩の話

護衛艦乗員の港での生活を見てみます。

0600~0700 帰艦(出勤)

0600~0710 食事(当直員とプラスアルファ分作ってあるので帰艦して時間があれば食べれます。食べない人もいます)

0800 自衛艦旗掲揚 分隊整列 各部各課ミーティング

~   主に整備作業 次回隊訓練などの研究会 防火防水や、小火器射撃など港でしかできないことをやる

1100 昼食(全員喫食)

~   食事後昼休み (初任海士は甲板上でサイドパイプや、出入港で使うサンドレットの練習がある)

1300 総員体操(海上自衛隊体操がある)(若いやつはみんなの前で体操号令官をしなければならない)

1305 課業整列 午後ミーテング

~   整備作業や訓練の他に 生糧品貯糧品、清涼飲料水搭載など補給作業もある

1600 夕食(家族がある人などは帰宅後食べるので、調理員も全員分は作っていない)

~   上陸員は着替え 入浴後着替えるものもいる。 ※当直員は2200までならいつでも入浴可

1645 上陸許可(当直員は応急隊整列がある)※応急隊とは人が不在の時に火災や浸水などに対処する当直員のこと

 

上記が全分隊共通の時間割です。

 

ここで、後輩の話をします。後輩は5、6年で1千万近く貯めたものがいましたが、その生活は、上記の生活時間の中で3食きっちり艦内で食べ、入浴してから帰宅します。するとほぼお金がかかりません。しかも、風呂無しの下宿屋さんで係留岸壁に近い所に住んでいたため、土日も風呂だけ入りに来ていたりしていました。銭湯が舞鶴市には一軒しかなく、岸壁エリアからは少し遠いところにありました。

そして、舞鶴は冬が寒いのですが、その寒い部屋で、炬燵と電気ヒーターがあったらしいですが、なんとどちらかしか使わないそうです。理由は持ったないからだそうです。炬燵も電気入れずにカイロや自分の体温で温まるとか言ってたらしいです。

寄港地では他の後輩たちと遊びには行っていたらしいですが、あまり飲まず、食わず、そのさらに後輩といても奢らず、あまりお金を使わないでいたようなんです。

で。おまけに任期制自衛官で3年満期金を敢えて貰わずに、5年満期金でまとめて貰うという手法を使い、5~6年で1千万近くを貯蓄したようでありました。

 

たぶん、陸自や空自でいくら隊舎暮らしでお金使わないからと言って、5,6年で1千万円は行かないと思います。乗員の乗り組み手当と、出港しているから陸でお金を使うことがないから出来る荒業だと思いましたね..

 

所長は10年で700万円を貯めるのがやっとでしたね...共済組合の貯金を利用していると、退職の時は解約になるので、この写真はその退職の時に撮ったものです。ちょっと帰り道が怖かったですね(笑)

 

 

 

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