海上自衛隊の護衛艦生活・訓練~小火器射撃(小銃(ライフル)射撃訓練)

海上自衛隊での小火器射撃

陸戦をほぼ行わないと想定される海上自衛隊でも、年に一回、護衛艦部隊でも、総監部や航空部隊でも小火器射撃訓練が行われます。

※海自では小銃のことをライフルとは言いません。小火器または小銃、64(ろくよん)などと言います。海自では64式小銃を使用の為。また海自では口径が20mm以上のものを砲と言い、20mm未満は銃といいます。

しかしたとえそこで射撃の成績が優秀でも、別に勤務成績に加味されるわけでも、徽章がもらえるわけでもないので、ただの年次でこれだけ分の弾丸は使いなさいよという規定を守るための消化射撃に過ぎません。

検定があるわけでもありません。なので、学生でいう社会科見学てきな感じで、射撃場までピクニック気分で、普段の艦内の狭い生活から抜けて気楽な感じで射撃上に向かいます。

 

 

 

小火器射撃の概要

 

丸顔は人がいることを示します

 

上記で小火器がある場所を、『射座』といい、左側の地下に入ったところを『監的庫』と言います。図のように射撃を行っている間、監的庫には人が待機しています。そして2段になっている標的を監視、成績記録、標的用紙の修正を行います。そして監的庫には砲雷科員の海士達と記録をまとめる射撃特技関係の若手海曹、監的庫員をまとめる海曹が入り指揮を執ります。

 

射座側にも人が待機し、銃の弾詰まりや銃の不調に対応する射撃関係特技の上級海曹が射座係、監的庫側への標的修正、記録などの連絡を取る係、監的庫と連絡を取る伝令、射撃指揮官などがいます。

 

なかなかクールな監的庫

監的庫は要するに自分の頭上を弾丸が通り抜けるわけです!! そして自分の標的番号の射座で射撃が始まると音でわかります。で、次の瞬間弾が的に入ります!! 弾が撃たれても標的に弾痕が来ないと、すぐに監的庫海曹に報告し、伝令を通して射座に伝えて、該当射手は姿勢や打ち方などを修正します。

射撃が終われば、図で2段構成になっている標的をひっくり返し、弾痕の付いている標的の記録を取り、弾痕を埋める修正テープを張り次に備えます。また射撃が終わればひっくり返し、記録を取り、修正し次に備えます。

 

 

射撃時の思い出

所長も若い時は監的庫に入っていましたが、なぜか艦艇部隊の射撃訓練は11月からの寒い時期になることが多いのです。12月の舞鶴地区は非常に寒くて、監的庫内は風は当たりませんが、底冷えして凄く寒いのです!!半地下ですしね!! で、護衛艦あぶくま型は、そもそも砲雷科員自体が30人ほどしかいないため海士だけでなく魚雷やソーナーの海曹まで監的庫に入らないと人が足りないのです。で、当時の船は行き足の強い人が多くて、家でアルミホイルにくるんだ芋やスルメイカなどを持ち込み、サバイバル!?キャンプ!?する気満々で準備してくる先輩たちが多かったのです(笑)。

所長も準備していました。で、寒いので監的庫内では煙を出さないように炭を燃やして暖を取っていて、その焚火で芋を焼いたり、スルメ焼いたりしていました。すると監的庫内には…焼き芋やスルメのいい香りが立ち込めて(笑) めちゃめちゃ面白かったですね!!(笑)

 

ある先輩が、食いカスやゴミを何を思ったか燃やしてしまい、射撃中にも関わらず監的庫内から煙が上がってしまい、標的が見えなくなり、射座側から怒られるという事もありました(笑)

 

海上自衛隊ではやるときはやるけど、そういうユーモアや洒落が利いているところが文化風習としてありそれが楽しく好きでしたね!! たぶん陸上自衛隊での小火器射撃ではこうはいかないのではないのでしょうかだって小銃撃つのが本職なら小火器射撃の時にふざけるなんて許されざる行為ですもんね...(苦笑)

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