海上自衛隊の訓練~小火器射撃(小銃(ライフル)射撃訓練)

海上自衛隊での小火器射撃

陸戦をほぼ行わないと思う海上自衛隊でも、年に一回、護衛艦部隊でも、総監部や航空部隊でも小火器射撃訓練が行われます。

しかしたとえそこで成績が優秀でも、別に成績に加味されるわけでも、徽章がもらえるわけでもないので、ただの年次でこれだけ分の弾丸は使いなさいよという規定を守るための消化射撃に過ぎません。

検定があるわけでもありません。

 

 

 

小火器射撃の概要

 

丸顔は人を表します

上記でライフルがある場所を、『射座』といい、左側の地下に入ったところを『監的庫』と言います。図のように射撃を行っている間、監的庫には人が待機しています。そして2段になっている標的を監視、成績記録、標的用紙の修正を行います。そして監的庫には砲雷科員の海士達と記録をまとめる射撃関係の海曹、監的庫員をまとめる海曹が入り指揮を執ります。

 

射座側にも人が待機し、銃の弾詰まりや銃の不調に対応する射座係、監的庫側への標的修正、記録などの連絡を取る係、監的庫と連絡を取る伝令、射撃指揮官などがいます。

 

なかなかクールな監的庫

監的庫は要するに自分の頭上を弾丸が通り抜けるわけです。そして自分の標的番号の射座で射撃が始まると音でわかります。で、次の瞬間弾が的に入ります!! 弾が撃たれても標的に弾痕が来ないと、すぐに海曹に報告し、射座に伝えて、射手は姿勢や打ち方などを修正します。

射撃が終われば、図で2段構成になっている標的を返し、弾痕の付いている標的の記録を取り、修正テープを張り次に備えます。また射撃が終わればひっくり返し、記録を取り、修正し次に備えます。

 

 

射撃時の思い出

所長も若い時は監的庫に入っていましたが、なぜか艦艇部隊の射撃訓練は11月からの寒い時期になることが多いのです。12月の舞鶴地区は非常に寒くて、監的庫内は風は当たりませんが、底冷えして凄く寒いのです。で、護衛艦あぶくま型は、そもそも砲雷科員自体が30人ほどしかいないため海士だけでなく魚雷やソーナーの海曹まで監的庫に入らないと人が足りないのです。で、当時の船は行き足の強い人が多くて、家でアルミホイルにくるんだ芋やスルメイカなどを持ち込み、サバイバル!?キャンプ!?する気満々で準備してくる先輩たちが多かったのです。

所長も準備していました。で、寒いので監的庫内では煙を出さないように炭を燃やして暖を取っていて、その焚火で芋を焼いたり、スルメ焼いたりしていました。すると監的庫内には…焼き芋やスルメのいい香りが立ち込めて(笑) めちゃめちゃ面白かったですね!!(笑)

 

ある先輩が、食いカスやゴミを何を思ったか燃やしてしまい、射撃中にも関わらず監的庫ないから煙が上がり、標的が見えなくなり、射座側から怒られるという事もありました(笑)

 

海上自衛隊ではやるときはやるけど、そういうユーモアや洒落が利いているところが文化風習として好きでしたね!! たぶん陸上自衛隊での小火器射撃ではこうはいかないのではないのでしょうか。だってライフル撃つのが本職ならライフル射撃の時にふざけるなんて許されざる行為ですもんね...(苦笑)

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