海上自衛隊の艦内生活 ~居住施設・お風呂・トイレの秘密~

護衛艦の艦内居住施設

皆様気になるところで、艦内の居住施設は果たしてどうなっているのでしょうか。寝室は?お風呂は?トイレは?

もちろんそろっていますが、色々制限がありますので紹介していきます・

 

寝室

士官居住区

寝室とは言わずに居住区と言います。艦長、司令はもちろん一人部屋です。そして以前のブログで紹介したように、司令・艦長室の掃除やベッドメーキング、整備は士官室に当たっている海士が担当します。執務室、寝室、風呂トイレがある部屋構成となっています。大きな船によっては副長も一人部屋である艦もあります(ただし部屋のみ。トイレ風呂はない)以下幹部は二人部屋から4人部屋ぐらいがありますが艦の大きさによります。ベッドは二段ベッドになっています。

 

乗員居住区

乗員居住区はだいたい10人部屋ぐらいの部屋から、30~40人部屋ぐらいの多きさの部屋まであります。居住区にはロッカーのある寝室の手前エリアに、ソファーなどがある、レストルームがありますが、そのレストルーム、大抵その部屋の全員が座れるほどのソファーはありません。ですので、乗員全員がいるときなどは、若い隊員は座ることが出来ません。なので、自分の職場のエリアにちょっとしたレストスペースを作り休んでいることがあります。

寝室ではベッド一つと、ロッカー一つが与えられます。もしくは艦によりベッドした収納ロッカーがあるものもあるので二つある船もあります。

あぶくま型の時は2段ベッドで、正方形型(少し長方形)縦45×横40×奥35cmくらいのロッカーが一つ、共用の制服、私服かけ被服ラックがありました。あと空きスペースを使い、索を張りさらに被服かけを自作し使用していました。

しまかぜ型は3段ベッドで、ロッカーはあぶくま型とほぼ同じくらいのロッカー一つ、自作被服かけぐらいしかありませんでした。

みょうこう、あたご型では2段ベッドで、ベッドした収納ロッカー、被服もかけれる縦型ロッカーでした。

正直、イージス艦に乗った時は衝撃でした。居住施設の良さに...ただ、あたご型はこんごう型に比べ若干居住区の設備は後退していました。

 

護衛艦は戦闘する船なので、居住区は正直考慮されてません。戦闘の邪魔になる物の持ち込みなども本来は制限されます。あくまでも設計コンセプトは戦闘優先なので、人間の生活は二の次にされています。本来はレストルームなども必要ないのですが、あまりにも戦闘特化では人が長期の行動に耐えられないのでかろうじてスペースを有効活用して設計しているわけです。

 

風呂

お風呂には手前側に脱衣所ではなく洗面所と洗濯機などがあり風呂が隣接しています。風呂の中は、あぶくま型、しまかぜ型はシャワーは壁についていて伸びないやつでした。仕切りもなくフルオープンでした。イージスタイプはシャワーにパーテーションがついていて隣の人が見えなくなっていました。さらに言うとあぶくま型は造水装置が小さいので、隣の人がシャワーを出している状態で他の人がまたシャワーを出すと、温度が急に変化して冷たくなったり熱くなったりとするので出す時には『出します!!』『止めます!!』と通告しなければならないと言いうしきたりがありました。しなければ当然先輩に怒られます!! しかし実際には火傷するほどまでは変わらないのですけどね...

お風呂場に脱衣所がないので、居住区から最寄りのお風呂場まで裸にスリッパ、バスタオル巻いて、洗面器にシャンプーなどを入れた状態で移動します。居住区ごとに使うお風呂はだいたい決まっています。メンテナンスなどの時は違うお風呂を使います。

湯舟は海水でシャワーが真水なので、湯船につかって、洗髪、体洗ってからもう湯船につからず上がります。ただし出港初日は出港前、応急員が真水補給する前に、湯船に真水を張っておくので、出港初日は真水の湯船に入ることが出来ます。

 

トイレ

トイレは洋式となっています。あとお小水用がついています。流す用の水は全て海水です。バルブを緩めながら、用を足します。

そして気になる、汚水ですが..海水で流すからと言って海にポイではありません。海洋汚染を防止する関係の法律があるからです。

なので、護衛艦の艦内には陸の一般家庭で使用される浄化槽の船舶用がついていて、汚水を綺麗にしてから海に帰しています。他の民間商船などもたぶん汚物処理装置がついていると思います。

そして小便器の排水管は海水で流すことと、お小水が混ざり、陸のトイレとは比べ物にならないくらいの早さで詰まります。完全に固形化して詰まります…

詰まった時は、衛生係という係が二か月単位で輪番してくるので、その人達がパイプを外し、詰まりをとり整備します。若い3曹が回ってきます。海士は食卓係と士官室係があるので回ってきません(例外はある)。

 

艦内生活は全て乗員でやります。配管工や大工なんていません。海自の船乗りはDIYが得意と前に書きましたが、ホントに得意なんです‼️

 

 

 

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