地方経済を衰退させるものの正体 その2 

昨今、地方衰退、地方創生が叫ばれていますが衰退は進み、創生は進まずが現状です。

今回のテーマは...競争の無さ

 

田舎の競争の無さ

資本主義社会では基本的には競争社会です。しかし地方であればあるほど競争意識は薄れていきます。しかし競争意識は薄れても、他人に先を歩かれる、他人に負けるのは嫌だという嫉妬に根差した意識は残っています。

地方で競争が薄いのは、中学受験のなさ、県内有数の進学校はあるものの、トップ進学校の生徒を受け入れる大学が関東などの大都市にしかないことがあげられます。県内には、国立大学が一つしかなく、県立大学も一つ、あとは私立が2,3校あればよいところです。

なので大学受験の段階で、より高みを目指す生徒は県外に流出します

 

そして就職はなんやかんやで県内の企業に就職できます。就職後、結婚しても地方では親と同居、もしくは実家近くの同じ地区の分譲地に一軒家を構えます。待機児童問題もなく、いざとなったら親を頼れ、安心して共働きが出来ます。共働きできればそこそこ裕福な生活ができるのでそこまで資産運用したり、いい給料の会社に転職しようとは思はなくなります。ある意味満たされているわけです。

隣近所も大体同じです。同じような大きさの家に駐車が2台分、同じくらいの年収だと勝手に思い込みそして安心する。安定した生活を送りたい、送れていると思いたい。そんなところに、数年で車をころころ変える、その車のグレードが自分のより高いなどなど。競争意識を失っているのに嫉妬は顕在する。

 

そもそも都会であるならこの問題はおそらく発生しません。都会の分譲価格では場所により差が大きくあるため、年収の差で住める土地の地域が変わるからです。地方では基本どこの地区でも土地が安いため公務員も、会社員も、建設業も、建設作業員も、年収に差があっても共働き、親の支援があるため同じエリアで家を買うことができます。これがカオスの元でもあるわけです。

 

そして、そのエリアの子供たちは同じ学区で混ざり合います。勉強で抜け出る子はいじめられたりします。できない子は学級崩壊に導き足を引っ張り、その親はPTAや町内会で平等を訴えます。しかも私立中学がない地方なら最悪です。中学まで同級生メンバーは同じだからです。そして高校でやっと離れ、県外へ旅に出ます。地方ではこれの繰り返しです。

 

おら、東京さいくだ!!

競争心のある子は結局、無意識のうちに都会に憧れを持ち、競争心のない子、安定安心を求める子は地方に残ります。その段階から地方の衰退は始まっています。止めるすべは…やはりありません。進学先の受け入れ場所がない限り流出は止まらないし、就職の受け入れ先がないと進学で出ていった人間も戻って起用がありません。地方の衰退は止まらないことになります。

資本主義では競争こそ成長の原動力です。地方の競争相手は東京です。にもかかわらず東京に憧れ、東京に似ても似つかない質の悪い東京の模倣の街ばかりが地方には広がります...

 

ただ一つヒントがあるならばアメリカです。アメリカは確かにNYが経済の中心ではあるかもしれないが、グローバル企業のほとんどが日本のように東京に本社を置くみたいに、NYに本社を置いているわけではないということです。

 

現在、東京などの首都圏は最低賃金が1000円近いですが、地方部ではまだまだ800円台が多いです。競争がないから人は東京に出る。すると東京の賃金水準、物価、家賃相場はまた上がります。少なくとも最低賃金の格差をなくさないことにはどうにも地方部の衰退は止められそうにありませんね..。

 


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