海上自衛隊と自衛官の収入の秘密  ~自衛隊病院の存在~

職域病院、自衛隊病院

自衛隊には、職域病院として自衛隊病院というのが存在しています。職域病院とはその職種についている人およびその家族などの関係者のみが利用できる病院のことです。現在全国ではこの職域病院は減ってきて一般開放する病院が増えてきています。

 

長崎には三菱造船の所有する三菱長崎病院(一般開放済み)や、東京電力の所有する東京電力病院、逓信病院(郵政職員、一般開放済み)は有名ですね。

 

全国の自衛隊病院

この自衛官病院、なんと自衛官はただで利用できます。でも実際はあらかじめ給料からこのための医療費が1.6%控除されてはいますが、自衛官時代はただだと思って利用していました。

ただし、全員の自衛官がただで気軽に使えるわけではありません。何故かというと、自衛隊病院は全国に16か所しかありません。陸自に7か所海自に5か所空自に3か所です。そして自衛隊中央病院と防衛医科大学校が埼玉か東京にあります

 

このうち、海自は総監部所在地にその病院が5か所あるので、艦艇部隊勤務者は必然的に気軽に使うことはできますが、海自の航空部隊勤務者は自衛隊病院は遠いので、基地近隣の病院を、普通の国民と同じように3割負担で利用することになります。陸自や空自の方も同じですね。病院がある地区の人は気軽に使えますが、病院所在地の7か所以外の駐屯の自衛官は基地周辺の医療機関を3割負担で使うことになります。

自衛隊基地周辺には国立病院機構の病院、国家公務員共済組合病院がある場合が多いです。何故かというとそれらの前身病院が陸軍病院、海軍病院軍人療養所海軍共済病院(海軍工廠関係)だからです。舞鶴には両方ありました。各所在地と軍関係所在地を照らし合わせるとすぐにわかります。

 

ただし、指揮監督は各幕僚長ですが、基地周辺なら、陸上自衛官海自の病院海上自衛官陸自の病院を使っても一向にかまいません。陸自や空自の病院を海自が使うことはあまりないですが、海自の病院を陸自が使うことはよく見ます。例えば横須賀には海自の横須賀病院があり、総監部所在地で海自は普通に使います。陸自は武山駐屯地久里浜駐屯地が、空自が長井分屯地があるため利用者は混在します。

 

舞鶴には福知山駐屯地も近く、佐世保市内には相浦駐屯地がありますので利用できます。

 

また、呉病院は、元々存在しなくて、元は江田島の第一術科学校内にあった江田島病院が移転、開院したものになります。

 

薬は一流、装備は二流、医科の腕前は三流…でも歯科は一流!?

薬はどこでも同じものが手に入りますが、自衛隊病院の施設はなかなかに古く、病院施設・器具も古いものが多く、自衛隊の先輩たちはよくこうやって揶揄していました。

医師の腕は、それはやはり症例数をこなすことだと言われますが、一般開放していないと、なかなか重篤な症状の患者は来ません。例え来ても医療器具が古く対応できないと市内の総合病院に回されるのです。なのでなかなかに医師の腕が上がらないのでしょう。また医官は公務員の身分になるので、民間の病院のように掛け持ちして腕を磨くことも出来ません。しかし数年前に、これが発覚したことがありましたが、軽い処分で終わりました。しかし歯科だけは自衛官だけでも相当数の患者が来るので歯科だけ一流なんていわれてもいました(笑)

 

しかし、医官でも、防衛医科大学ではなく民間の医大を卒業して、海外派遣などの国際貢献がしたくて医官として公募の入隊試験を受けてくる医師の方もいます。事実所長が初の海外派遣先である、テロ特措法でインド洋に行った時の医官の方は、もう50近かったと思いますが、公募で医官幹部の試験を受けて入隊され、念願かなって派遣されてきていました。その時、艦内見学で射撃管制室を尋ねてこられたので、いろいろと射撃システムについて説明し、レーダーコンソールにも座って貰いました。(護衛艦には普段は准看護士資格の海曹の看護長しかいませんが、海外派遣の際は医官の方が乗艦してきます。それでも各艦に一人は来ません。派遣部隊に何名かです)

 

そんなこんなで自衛隊病院も徐々に一般開放されつつあります。海自の横須賀病院は既に一般開放されています。

 

海上自衛官の収入の秘密

海上自衛官の船乗りは、乗り組み手当などの手厚い給料と、こうしてただに近い形で受けることが出来る医療の優遇があるため、陸自や空自の方や、海自の航空部隊の方よりも恵まれた環境で、結果お金が貯まりやすいのかもしれませんね!!

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