海上自衛隊で取得することが出来る資格・免許と職種の関係

自衛隊と取得資格

昔自衛隊に対してよく言われたのは、自衛隊に入ればタダで楽に資格(何のかは問わず)いっぱい取れるから良いよね~🎵 ていう偏見…

 

確かに、陸上自衛隊では普通科(普通の歩兵)は運転免許が必須みたいなので、入隊後持ってない人間は教育課程中か教育修業後に取るみたいですね。(陸自の教育システムを知らないのですいません…)

 

実際、私が入隊したときの地連の担当官は陸自の方で、入隊すればすぐタダでとれるよと言っていました。

が、海上自衛隊の場合は教育隊修業後は部隊配属になり、特に艦艇部隊は仕事では車をほぼ使わないので、免許証は海自でただでは取れませんでした。所長は高校3年の3学期に取っていましたが、同期や後輩に何人か地連の人に騙され(たぶん皆担当官は陸自の人)持たずに入隊してきて、艦艇部隊の忙しい中を自分で合間を見つけ、金を出し取得していました。

 

海自の各教育隊の隣には、自教所という自動車教習所がありましたが、それは車輌隊に配属になるものや、任期満了、定年退職者用の職業訓練の一貫として大型免許取得だけはやっていました。普通免許はありませんでした。現在は舞鶴の自教所は閉鎖しました。他は知りません。

 

フォークリフト

補給所、弾薬庫関連職種に付く人はフォークリフトを取得していました。海自では4術校にフォークリフトがあり取りに行っていました。人員に空きがあれば、任満、定年退職予定者も行くことが出来ました。

 

所長は任期満了予定時期が3年満期、5年満期と二回ありましたが、乗艦していた船の人員不足と訓練行動の予定の詰まりにより、希望は叶わず、大型免許もフォークリフトも取ることが出来ませんでした。

 

 

船舶関連資格

小型船舶免許

船舶関連資格では、1分隊の攻撃関連職種は、内火艇という護衛艦搭載の小型艇を運行することがあるので、1級小型船舶を取得します。1術校で各々の課程の前か後に特修科扱いで小型船舶課程があります。(10日間くらい)。

所長の時は4級小型船舶でした。(現在の2級小型船舶 小型特殊付)なので所長も現在2級小型船舶小型特殊付を保有(失効中)しています。

 

海技士資格(海自は法律適用除外)

20トン以上の船を操船するには、小型船舶免許では操船できず、海技士資格が必要になります。海技士は航海・機関士1級から6級、通信1級から3級、電子通信1級から3級まであり、必要になります。しかし、海上自衛隊は海技士の法律適用除外とされる代わりに部内資格として、『運航』という資格があり、艦長を目指す人は海技ではなく、部内のこの運航を取得しなければなりません。海技士試験では科目のない、海軍特有の艦隊行動、陣形・占位運動などの問題もでます。その他は海技と勉強内容はほぼ同じなので海技もとる人がいると思います。定年後、水先案内人や造船所のドックマスターに再就職する人も多いので。

 

その他国家資格、部内資格

4分隊の調理員は普通科で調理士、高等科で船舶調理士を取得します。船舶調理士があると国際フェリーから内航船までの司厨員として再就職しやすいです。

通信員なら海上無線、海技の通信、モールスなどがあります。

機関科のディーゼル員なら海技の機関(内燃)、電機員なら電機工事士、蒸気員(絶滅危惧種)ならボイラー資格を取得することが出来ます。

取得することが出来ると書いたのは、その資格を取るために術科学校にいくわけではなく、あくまでも艦艇で必要な技能技術を、勉強をしに行き、勉強したから、国家資格を自分で取るという形が多いためです。

 

なので、自衛隊のパンフレットや他のサイトなどでは必ず、自動で取れるような書き方をしてあるものが散見されますが、注意が必要です。

海上自衛隊 資格 で検索をかけいくつかのブログ、サイトを見ると、元自衛官でも陸自の人が陸自の感覚で海上自衛隊で取得出来る資格について書いてあるものがありました。

 

小型船舶操縦士や調理士、船舶調理士のように術科教育中にカリキュラム中に取得なのか、課程中に取得は任意なのかで変わって来ます。

 

では、所長の特技・射管員はというと…。

射管員は、小型船舶操縦士(国家資格、必須)と、部内資格の『特殊無線技士』というのが海士課程で取ります。国家資格でも特殊無線技士はありますが、それとはちがいます。また取りますというか修業したら勝手に経歴に付いてきます。

ところが!!なんと!!

所長は海士課程を修業したにも関わらず、特殊無線技士が経歴についていませんでした!発覚したのは3等海曹昇任後、3隻目のしまかぜに転勤した時でした。人事を担う分隊士(幹部)が転勤書類の確認(転勤書類は自分では閲覧不可)していた時に発覚しました。分隊士は部内幹部で海曹の時射管員だったから気付いたようです。

 

結果、術科学校に問い合わせ、書き足しましたが部内資格の『特殊無線技士』なんてそんなものでした。なくても全然勤務し、昇任して、転勤できる。他の部内資格は知りませんが射管の特殊無線技士は一体何の役に立っていたのかと疑問に思いましたね(笑)

 

なので、海上自衛隊 資格 取得 で検索のかかるサイトでの、海上自衛隊での資格について、実際に取得するためには、そこに行けば仕事で必要だから、必ずタダで取れるという類いではなく自分で取るためにアクションを起こすものが大多数であります。

また、退職予定者に対する職業訓練での資格取得も人数枠が決まっているため、空きがあるか、船の行動と重ならないかなど時の運次第でもあります。

 

独占国家資格その他国家資格

そもそも国家資格は自分で勉強して、合格しなければならないので、海上自衛隊のみならず、自衛隊に入ったから簡単に取れると錯覚している人が多数います。それは先に上げた、専門外の人が、自衛隊が魅力あるように見せるために作ったパンフレットを鵜呑みにしてそのまま書いたことに原因があるように思います。

 

国家資格でも独占資格(資格がないと従事してはならない職種、例えば弁護士や医師、税理士など)と、資格がなくても従事出来るものがあるとまず理解しましょう❕❕

基本的に海上自衛隊の中では独占資格が必要なものは少ないので、パンフレットやそれを鵜呑みにしたサイトの紹介する資格は、あくまでも取得できる(必然)ではなく、取得することが出来る(可能性)な資格であるいうことです❕❕

また、都市伝説どおりタダで取れるものもありますが、自分で金を払うものも多いです。

世の中そんなに甘くはありませんよね…❕❕

 

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