対空戦闘用意!!!

海上自衛官の戦闘訓練

以前も書きましたが。海上自衛隊では泥まみれになって地べた這いつくばって、銃持って走って、匍匐して、突撃するような訓練は定年までの自衛隊人生で数回しかありません。なので、一般の方、もしどこかで元海上自衛官と出会っても、銃持って走って匍匐してたんですか?とか聞かないであげてください。きっとその元海上自衛官は説明するの面倒くさいと思っていますから(笑)!! 残念!!!

 

では海上自衛官にとっての戦闘とは何でしょうか。それは海上での戦闘です。しかし現代の海上での戦闘は、日本海海戦のような視界内で艦隊運動しながら互いに射程に入ったら大砲をドッカンドッカンバトルではありません!

現代の戦闘は、海空共同で、遠距離でレーダーで捜索、追尾、補足、ミサイル発射で終了です。その跳んでくるミサイルを敵味方お互いに探知し防御するのが主です。おそらく敵というものを有視界に捉えて大砲を撃ち合うことはありません。すべてデジタル化されたレーダー画面上で行われます。ミサイル発射も、指先一つでダウンさ~♫

 

 

水上戦闘訓練

でも一応、水上戦闘訓練で、大砲を撃つ訓練はあります。FRPで出来ている船の形をした標的を支援艦がロープで引っ張り、それに目掛けて、艦砲を撃つ訓練をします。標的を引いている船の射撃関係の職種の人間は標的のどこに大砲の弾が弾着したかを確認し、射撃艦に報告し命中率などの射撃記録を作ります。 この訓練ははっきり言って大砲を実際に撃つ習熟のための訓練の色合いが濃いです。だって先も言いましたが現代の戦闘では有視界内で艦砲を撃ち合う時代ではないと。実際に敵味方に分かれての演習になると、シュミレーションでミサイルが飛んできて、迎撃、反撃するというシナリオしかありません。所長は射撃管制員だったのでいつも疑問に思っていました。射撃管制員でもミサイルの射撃管制員と大砲の射撃管制員とが居て、演習の時はいつも脇役でしたね。水上射撃訓練の時は主役だと思って射撃管制の上級者たちは生き生きしてましたが...。

 

対空戦闘

現代の戦闘はほとんどがミサイルです。遠距離からのミサイル攻撃です。発射母体が船か航空機化の違いがあるだけです。そのミサイルを迎撃するための訓練が主流になります。

強力な電波でミサイルのレーダーを狂わし避けるのか、ミサイルにミサイルを当てて迎撃するか、艦砲で迎撃するか、機関砲で迎撃するか、欺瞞膜を張り避けるか流れはほぼ決まっています。

 

しかしここでもミサイルは主流なんですが発射訓練はなかなかありません。やはり射撃訓練は艦砲がメインになります。演習以外は..。

 

どうするかというと、水上射撃訓練と同じように今度は航空機が標的をワイヤーで引きながら飛んできて、その標的を補足追尾し、標的に間違いないかを確認し射撃します。これも射撃関係員は弾着を確認します、弾着と言っても空中でVT信管というのが作動して標的の近くに行くと花火のようのボンと炸裂して見えるのでそれをタイムと弾数を観測します。で。射撃の命中率などの報告書を書きます。

所長はこの報告書がもうほんとに嫌いでした..!!どうせ演習、実際の戦闘になったら主流武器はミサイルになるのにこの時だけは大砲が武器の主役だとか言うのが全く意味不明でした..!! そして上司に提出した報告書も射撃管制員長に無言でシュレッダーされましたしね。ちなみに所長は当時、射撃管制員の次席員でした。

 

戦闘訓練

個艦で戦闘する時は、攻撃関係員は攻撃のための訓練をしていますし、機関科は機関科で船体のダメージ個所を応急処置する訓練、それぞれにやることがあります。直接戦闘に関係してるのはほんの一握りです。あとの人間は故障やダメージの補修に対応、待機したり他にやることいっぱいです。調理員は飯を作れないので、缶詰や乾パンなどの戦闘非常食を出す訓練もありますし補給課員は補給物品を出すために待機したりしています。

 

で、最終的にはミサイルが命中して、船体は大破、自力航行不能になり、脱出するための訓練までやります。

 

陸自の人と海自の人との違い

正直、海自を辞めた後、思うことは、海自の人と陸自の人とは顔つきが違います。陸自の人は直接的に敵と相対する訓練をするためその顔はどこか緊張しているような、ぎゅっと引き締まった顔をしています。しかし海自での人はそこまでの顔ではありません。敵というものをレーダー画面上の光の点でしか見ないのでどこか緩い顔をしています。でも妻に聞くと現役の時の写真を見せると、ちゃんと緊張感のある引き締まった顔してるよと言います。で。今は?と聞くと超緩い、まったく緊張感のない顔してると言います...(笑)

 

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