海上自衛隊 艦艇部隊の洋上生活 ~艦艇の乗組員はDIYが得意!?~

さてさて、昨日のブログに引き続き、生活面の紹介です

 

艦艇内は剥き出しの配管だらけ

もし普段の生活のや旅行などで一般の船やフェリー、海保の巡視船の船内を興味があれば見てください。船内は普通の建物のように配管や電線類などはむき出しになっていないはずです。しかし軍艦類の艦艇内は通路の上や、自分のベッドの上までも配線や真水に海水、蒸気他様々な配管類、通風ダクトがむき出しになっています。

それはなぜか...? それは戦闘時に火が吹いたり、配線が切れたり、配管が破れ浸水したりなどがあったら自分たちで修復し、戦闘能力を維持・継続するためです。普通の民間船のように配管類は壁の中にあったのでは戦闘中の応急修理などはおぼつかないからです。船が沈まないように,戦闘を継続できるよう応急修理していくこと、またそれらを英語でダメージコントロールといいます。たまに略してダメコンて言ったりします。

 

機関科じゃなくても配管修理はする

それぞれの配管や通風管などの各所にはバルブがついていて、且つX,Y,Z,W などの標識と整備・閉鎖担当名などが書いてあります。XYZW記号の意味はそれぞれどんな時に開閉するかを示しています。閉鎖担当はその各状況に応じて開閉にくる隊員が決まっています。整備担当は整備担当です。不具合が生じたらバルブや配管を自分たちで交換します。1分隊だろうが、2分隊だろうが4分隊だろうが機関科じゃなくてもやります。

 

また洗面所の配管のつまりやトイレのお小水の配管のつまりももちろん、大きいほうの配管も自分たちで整備します。トイレはふた月に一回衛生係というのがランダムで回ってきて詰まればその衛生係が配管をばらし詰まりの原因を取り除きます。お小水は海水で流すため直ぐに塩がお小水と反応し固形化し詰まります。そこで配管修理を心得るので、家の配管の詰まりぐらいは多分みな自分で修理してると思います。

 

—ないものは 作ってしまえ 応工員—

ある程度の配管修理などは機関科じゃなくてもやります。ただその時でも、もしなんか船の中にない部品が出たとします。その時機関科の中のマークで、応急工作員という職種の人が居ます。艦内に工作室というのがあり、旋盤に機械や、溶接道具などさながら小さな町工場みたいな工作機械があります。そこで工作員に依頼し、足りない部品を作ってもらい急場を凌ぐこともあります。完成度ははっきり言ってもう応急なんかじゃなく普通の物作りの職人並みです!!

 

豊かな艦内生活は自分でプロデュースする

その他にも自分たちの居住区やそれぞれの配置場所(仕事場)に棚や収納と作るのも自分たちで木工して作り出しますし。自分のベッド回りも狭い中で百均でプラスチックの籠などを買ってきて取り付け本棚など少しのデッドスペースを見逃さずに有効に活用します。ベッドの以上段の人に至っては剥き出しの配管や通風ダクトの上など物の置き場とデッドスペースが多いので先輩方がベッドの上段を使うことが多かったです。小生が乗っていた船では3段ベッドで、真ん中から上級者、その次が最上段、若いやつが最下段を使うことが小生の居住区ではなっていました。(絶対ではない)。何故か真ん中はちょうどよく簡単にベッドに入れるからです。最下段は床上20センチくらいなのでベッドに入りづらいし、人の足音が響くから若いやつは下でした。

 

 

 

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